大 会 宣 言
「第14回全国アマモサミット2022inたてやま」

大 会 宣 言
「第14回全国アマモサミット2022inたてやま」

 今、地球規模の気候変動が叫ばれています。多くの国々の多くの方々がその対策に取り組んでいます。これからの地球環境のことを皆様ととともに考えることが本当に大切な時代となってきています。
 「全国アマモサミット」が始まったのは2008年横浜。
 これまでサミットでは、たくさんの成果や、大切なこと、また未来に繋がる様々な取組や事例が語られてきました。しかし、その間も気候変動が原因と思われる自然環境や海況の変化、災害などが各地で発生しています。
 この地域は、大型台風接近による被災も経験しました。その影響は今も少なくありません。さらに、水産資源の恩恵を享受してきた館山の海も、海水温の上昇や植食性魚類の食害などの影響により、アマモ場を含む「海の森」の減少、「磯焼け」が生じています。
 「海の森」は、多くの水産生物の生態系を維持し、産卵や幼稚魚の成育の場となることをはじめ、水中の二酸化炭素などを吸収するとともに、酸素を供給するなど、「陸の森」とともに地球環境に大切な役割を果たすことが明らかになっています。
 そのため、今後もそれぞれの立場から、「海の森」はもちろん、「陸の森」の回復による豊かな海と自然環境を取り戻すための努力を続けていく必要があります。
 「第14回全国アマモサミット2022inたてやま」の開催は、「海の森」アマモ場の再生をきっかけとして、様々な講演や取組の紹介など、語り合い、学び合い、共有し合い、海を愛する仲間が「世代や立場を問わず」交流を深め、有意義な大会へと導くことができました。
 館山大会の開催に当たり、引き続き、「豊かな自然環境を未来へ~南房総・館山から世界へ~」の実現を目指すため、次のとおり、ここに宣言します。

●世界に向けて出来ること
・地球環境の未来に関して、世界に向けて、誰もが情報発信が出来る時代です。多くの情報を知り、多くの情報を発信します。
●全国で出来ること
・海に囲まれた日本は、これからも海の大切さ豊かさを未来に引き継ぐことが、豊かな国づくりに繋がり、それは地球環境の未来にも繋がる。そのための様々な仕組みを企業も、行政も、市民も理解しつくっていきます。
・若者たちは、全国の先進事例・成功事例から学び連携して行きます。
●地域で出来ること
・首都圏から遠くないこの地域は、森里川海の繋がりの中で、アマモ場再生をきかっけとして、地域の自然環境を守り伝えます。そのことが価値を生み多くの方々との交流を育みます。
・子供たちや若者(高校生)が、地域の自然環境を未来に引き継ぐために、活躍できる場を作ります。
●私たち一人一人が出来ること
・今暮らしている自分の身の回りの小さな自然環境から見つめなおし、小さな自然を守るためのコミュニティーや仲間づくりを楽しみながら行います。
・私たちは、エコや節電を心がけます。
・私たちは、自然再生について考える機会を設けます。
●高校生が出来ること
・一人ひとりが、自然再生に関する確かな知識を、主体的に取り組む意識を持ち、さらに自分の意見を主張します。
●漁業者として出来ること
・これからは市民と一緒になって環境を守り豊かな海と食を支えていきます。

そして、美しい海を、豊かな自然を、かけがえのない地球を、次世代に引き継ぐことは、未来への約束です。

2022年10月30日
「全国アマモサミット2022inたてやま」参加者一同
全国アマモサミット2022in館山実行委員会

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